ヨシダ アツマサ
YOSHIDA Atsumasa
吉田 篤正 所属 青山学院大学 理工学部 物理・数理学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000/11 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | “Observation of X-ray Lines from a Gamma-Ray Burst (GRB991216): Evidence of Moving Ejecta from the Progenitor” |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | Science(The American Association for the Advancement of Science) |
巻・号・頁 | 955-958頁 |
著者・共著者 | L.Piro,G.Garmire,M.Garcia,G.Stratta,E.Costa,M.Feroci,P.Meszaros,M.Vietri,H.Bradt,D.Frail,F.Frontera,J.Halpern,J.Heise,K.Hurley,N.Kawai,R.M.Kippen,F.Marshall,T.Murakami,V.V.Sokolov,T.Takeshima,*A.Yoshida |
概要 | 1999年12月16日に発生したγ線バースト(GRB991216)のX線残光をチャンドラX線天文台で観測した。その結果得られたスペクトルに2つの輝線構造を発見した。これは、赤方偏移(z=1.00±0.02)した、水素様鉄イオンにおけるライマンα線と低温電子による再結合構造であると解釈できる。この赤方偏移は、可視光による観測結果とつじつまの合うものであり、この解釈の信頼度は高いといえる。輝線幅および輝線強度から、γ線バーストを起こした天体は大質量星系であり、γ線バーストを起こす前に、太陽質量の1%程度の鉄を周囲に放射したものと考えられる。未だ大きな謎である、γ線バーストのprogenitorについて、この発見はきわめて重要な示唆をあたえるものである。 |