ツジ ヨシヒロ
TSUJI Yoshihiro
辻 吉祥 所属 青山学院大学 コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/12 |
形態種別 | 編著 |
標題 | 「戦争のあたらしい知覚――森鷗外『鼠坂』から芥川龍之介『奇怪な再会』へ」『生誕120年 芥川龍之介』 |
執筆形態 | 単独 |
出版社・発行元 | (翰林書房) |
巻・号・頁 | 61-69頁 |
著者・共著者 | 関口安義編 |
概要 | 辻吉祥(単独)「戦争のあたらしい知覚――森鷗外『鼠坂』から芥川龍之介『奇怪な再会』へ」 『生誕120年 芥川龍之介』 (pp.61-69) 翰林書房 2012年12月1日
――――――――――――― (全体概要) 芥川龍之介生誕120年を機会に、最新の研究成果を踏まえた対談、エッセー、論考を集成、新しい芥川像を多角的に提示する。 (全320頁・担当部分pp.61-69) (担当部分概要)(pp.61-69) 芥川文学の再審にあたって、特に戦争との関わりから論及する。つねに間接的でしかありえない戦争の正体を知覚するあり方について、芥川龍之介が、検閲をも意識しながら、いかに鋭敏にその手法を物語として開発していたか、またその方法は森鷗外『鼠坂』に見られるように、文学史上も伏流しつつ継続されてきたものであることを示す。T・トドロフ『幻想文学』に批判的に言及、芥川『奇怪な再会』を中心に、P.K.ディックの作品にも照らしながら、現代の戦争としての低強度戦争とその人間の心身に与える影響を表象し、かつ解読させるものとしての物語装置という新視点を提示している。 (共著者名:編者 関口安義、辻吉祥、宮坂覺、芥川耿子、神田由美子 他) |