ノブサワ クミコ
NOBUSAWA Kumiko
信澤 久美子 所属 青山学院大学 コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/03 |
形態種別 | その他 |
標題 | 「富士見産婦人科病院事件」 |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 『判例地方自治』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (209),50-53頁 |
概要 | いわゆる富士見産婦人科病院事件について、医師等の資格のない理事長と勤務医らが少なくとも暗黙裏に意思を通じて、右理事長のでたらめなME検査所見とコンサルの結果に依拠して、明らかに問題のない子宮や卵巣を摘出するなどの手術を長年にわたって繰り返していたとして、共同不法行為の成立を認め、右理事長及び医療法人に対して、損害賠償が命じられた事例、国及び埼玉県に対する損害賠償請求が棄却された事例について、判例評釈を行ったものである。国等の責任について、判決は国が損害賠償をするためには「正常な子宮や卵巣を摘出していること」の予見可能性を要求しているが、このような具体的な予見可能性は、法による規制権限を行使すべき立場にある国等に求められるべきではなかったと論じた。 |