オクムラ キャサリン   OKUMURA Katharine
  奥村 キャサリン
   所属   青山学院大学  国際政治経済学部 国際コミュニケーション学科
   職種   准教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2021/06
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 Searching for the Voice of the Other: A Review of Literature on Japan’s Technical Intern Trainees from the Perspective of Social Inclusion
執筆形態 単独
掲載誌名 神戸女学院大学論集 = KOBE COLLEGE STUDIES
掲載区分国内
巻・号・頁 68(1),pp.57-75
著者・共著者 奥村 キャサリン
概要 日本は、より開かれた多文化社会への移行期にある。出入国管理及び難民認定法が改正され、結果として非熟練外国人労働者が初めて正式に受け入れられるようになった。しかし、在留外国人の増加が社会に与える影響について公の議論が少なく、従来の移民国家同様、日本でも社会的問題が生じる可能性があると思われる。研究者の役割とは、留意すべき政策および実践分野を示すことであるという観点より、「技能実習生」として日本に在留資格を有する外国人労働者を対象に2010年から2020年までの10年間に実施された研究をテーマ別に再考察した。これにより、現在までの研究の傾向を示し、さらなる調査が必要とされる領域を特定した。とりわけ、技能実習生の社会的包摂に関する研究、ならびに対象の論文における実習生の声の有無に注目した。その結果、農業および介護分野の研究に偏りがあること、農村部に関する研究が都市部に関する研究を上回っていること、また、一次データの収集によって実習生の意見を取り入れた論文が比較的少数であることがわかった。
DOI 10.18878/00005745
ISSN 03891658
NAID 120007119013