ツジ ヨシヒロ   TSUJI Yoshihiro
  辻 吉祥
   所属   青山学院大学  コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/09
形態種別 学術雑誌
標題 北條民雄『いのちの初夜』論――癩者となる癩者
執筆形態 単独
掲載誌名 『昭和文学研究』第61集(昭和文学会)
巻・号・頁 第61集,51-63頁
概要 標題作について、小林秀雄をはじめとする「ハンセン病文学」受容において成立した諸解釈が、理解ならぬ無理解を構成するための同時代的心理的防衛機制の産物に過ぎないこと、「いのちの初夜」がなにゆえ受け入れられたのか、そのテクスト内在的な根拠の分析、ハンセン病の歴史的位置付けからするならば、北條の関心を示したマスクス主義との対峙が文学的にも社会的にも最終的な課題となること、それが「道化芝居」に引き継がれるはずのものであること、など重要な新知見の数々を最新の文学理論をベースに提示しえている。